超高齢出産を強要せざるを得ない社会になってきた

目次

超高齢出産の時代

最近、女性が閉経後でも出産する人が増えているそうです。
他人から卵子の提供を受けて、夫の精子を使って子供を授かっているそうです。
ただ、問題もあって、生まれてきた子供の権利、つまり子供が自分のルーツを知りたいと言った場合の権利に対する法整備が不十分であるらしいです。

芸能人や政治家がアラフィフで出産

芸能人や政治家で、50歳近くになって子供を授かったという報道がありましたが、調べてみると皆さん卵子提供による妊娠・出産でありこれに該当するのかもしれません。

なぜ高齢出産になるのか

なぜ、高齢出産が多くなるのでしょうか。
私は中小企業の人事を担当した自分の経験から、仕事と職場の環境が大きく影響していると考えています。

社会環境が働く女性の出産に優しく無い?

社会環境が女性の出産に優しくなっていないという報道に対して、その内容は認めつつも、だったらどういう適正年齢で子供を出産するためには、どういう環境がいいのかとか、そもそも女性にとって出産に適正な年齢というものがあるのを社会が理解しているのかがあるのか、というコメントが多くあります。

職場での人間関係が原因の一つ

働きたい女性にとって、30歳代半ばで妊娠・出産というのは、今の日本の社会ではかなり不利になるのは否めないでしょう。
自分も人事担当として働いていた会社で、いろいろなケースを経験しました。

頑張ってなんとか育児をこなした

30代半ばで妊娠、子供を二人育て職場に復帰した後、今までの仕事とは違う仕事で活躍している人。

育児で同僚と軋轢を生み退職した

能力の高さから将来を嘱望されつつ結婚・妊娠
出産休暇や育児休暇を最大限に利用した後職場復帰。だけど子供に手がかかり職場の同僚に負担がかかるに連れて周囲の理解が得られなくなり結局退職。
同僚との関係が一旦こじれると、後々まで尾をひくことになります。
人間関係をうまくやれない人には、かなり難しい状況でしょう。
小学生の時でも、いじめを受ける人、なぜかいじめを受けない人、いろいろいます。
でも、それを本人の責任だと放置していたら、多くの人がいじめを受けてしまいます。
仕事を持つ女性の育児もやっぱり同僚からのいじめに耐えられないことが多いと思います。
会社が制度として育児に対するいじめに対処するすべを持っていない限り、個人の努力で対処できることは限りがあります。

現代は共稼ぎをせざるを得ない状況


子供がいると経済的な負担が大きくなり、共稼ぎにならざるを得ない現状があります。
また、雇用機会均等法により、女性の仕事や人生に対する価値観が大きく変化しました。
育児の間だけ休暇するとか時短するとか、それでも難しければ会社を辞めて育児に専念しろとかの意見も未だ根強いです。

結局のところ当事者以外の協力は得られにくい

子育てをしながら女性が仕事をするのはかなり大変で、上司だけではなく同僚の理解も必要です。
一度育児で同僚との軋轢が生じると、なかなか元に戻ることができない人が多いようです。
出産や育児じゃなくたって、当事者でなければ大変さがわからないことは多いですし、気づかない人を責めたって、そんな社会を嘆いたって何も改善されません。

対策は女性の育児への負担を減らすしかない

同僚との軋轢は、本来であれば会社が間に立って、仕事の役割を決めるなどの対策が求められます。
しかし、そういったマネージメント能力がある管理職は、残念ながらそうは多くありません。
結局のところ、本人がなんらかの対策をしない限り、仕事で同僚にかける負担が大きくなり、軋轢を生んでしまいます。

夫の理解と援助が重要

本人の育児に関する負担を減らしてなるべく仕事に無理がかからないようにするためには、親に頼る必要もありますが、やはり夫の理解が一番必要だと思います。
家事の負担を減らすために、例えば掃除はアウトソーシングする、高価な家電を買うなどの対策を取る必要があります。
経済的な負担が大きくなりますので、夫の決断力が必要となります。
また、いくら他人や機械に頼っても、最後は人間の作業が必要になります。
こういったところを、妻と夫で分担作業することが重要になります。

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